イギリス紅茶の旅③

■アフタヌーンティー発祥の地ウーバンアビー

イギリス紅茶の旅で絶対に訪れたかったのが

このウーバンアビー。

7代目ベッドフォード侯爵夫人アンナ・マリアが

このウーバンアビーのお屋敷で

空腹に耐えかね

(当時の食事は1日2食でした。)

 

バターつきのパンと紅茶を持ってこさせたのが

アフタヌーンティーの始まりと言われています。

 

ヴィクトリア女王が訪れたという

ブルードローイングルームが有名です。

 

春から夏の間のみ一般公開していると聞いておりました。

 

が、実際に行ってみようと思っても資料がないんです。

 

HPがありますが、行き方がよくわからない。

 

さらに館内は写真禁止となっています。

 

行ってみてガッカリなのではないかと

旅行が近づくにつれ不安に思い、

訪れることを渡英直前まで迷いました。

 

しかし紅茶のレッスンをするものとしては

やはりここに行かないとという思いが強くなり

訪れることに。

 

ホテルのコンシェルジュに行き方を尋ねたところ、

 

「遠すぎる」

 

「何でこんなところに行くの?」

 

「ここに一体何があるの?」

 

「こんな遠いところに行ってお金をかけるんだったら

すぐそこからバース行きの電車が出ているからそっちに行った方が賢明」

 

と、散々言われました。

 

キャロラインの見解も含め、イギリスではそんなに有名ではないようなんです。

 

アフタヌーンティーの予約をお願いしたら

「9月まで満席」と電話で断られました。

 

その時にコンシェルジュはやっと人気なのを理解してくれたようです。

 

さて、ロンドンから電車での行き方ですが、

グーグルで検索したところ

 

2時間ちょっと。

電車だけでこの通り。

 

しかも戻る感じなんです。

ということで、、最寄り駅を変えてみました。

これならロスもないということで、

ウーバンサンズという駅でタクシーに乗ることにしました。

 

 

乗り換えも一回です。

 

順調なはずが、乗り換えの駅から嫌な予感がしてきました。

 

やって来た電車が2両だったから。

 

ウーバンサンズに降りたら、駅員さんもいない駅。

 

タクシーもいません。

 

駅前にあったコーヒーショップでタクシーを呼んでもらいました。

 

が・・・・待つこと結局30分近く。

 

タクシーが遠くから来るから時間がかかるらしいです。

 

やっと来たタクシーに乗り、

 

伺っていた情報として

「チケット売り場で降りずにお城の近くまで行くこと。

でないと、広い敷地なので大変です。」

 

と聞いていたので、チケット売り場では降りなかったのですが、

 

間違えてガーデンの方に回ってしまいました。

 

タクシーの運転手さんが

「10年やっているけれど、ここを回るのは初めて!

凄い広すぎる!!ワォー。」と言ったくらい広い。

 

鹿も放牧していました。

 

それが私有地なんて!、本当に、本当に広いんですよ。

 

貴族の領地や権力がいかにすごかったのかと

思い知りました。

 

そんなハラハラの末、やっとたどり着いた

ウーバンアビーのお屋敷。

裏から見たところはこちら。

館内はやはり撮影禁止でしたが、

入ってすぐ説明があります。

 

入り口両側に現在お住まいの公爵夫妻の大きな肖像画

 

2人のお子さんと犬の写真も。

 

お嬢さんが12歳、息子さんが9歳だそうです。

 

ファミリーは最上階の景色の良いとことに

今も住んでいらっしゃるとのこと。

 

その形跡といったら失礼ですが、

お部屋に表れていました。

 

新しい写真立てに入ったご家族のお写真とか、

 

現在のご趣味も伝わってきました。

 

お友達を呼んでパーティーをし、

食後にゲームをするそう。

 

それは代々引き継がれたお屋敷のお部屋。

 

どんな方々が集まり、どんな風に会話しているのだろうと

お部屋を見ながら想像してみました。

 

お屋敷は現代のものを取り入れ、使っているからこそ

生きてくるのだと痛感しました。

 

これだけの素晴らしい広いお屋敷なので

絵画やコレクションも多く、

 

集めて飾ってあるお部屋もあるのですが、

使用しているお部屋とは雰囲気が違います。

 

同行した主人も

「このお城は今まで見たものと違っていいね。」と言っていました。

 

遠かったけれど、来てよかったと

心から思いました。

 

この旅の目的通り、文献からは伝わらないものを体験できました。

 

有名なブルードローイングルームも

とても素敵でした。

 

ガイドブックを購入してきましたので

生徒様にはご覧いただけると思います。

 

こぼれ話もつけて^^

 

そしてお庭も素晴らしいのです。

 

が、帰りもまた大変でした。

 

■アフタヌーンティーの聖地は広かった

お庭といえど、ゴルフ場やサファリパークまで併設しているので

果てしなく広い敷地です。

 

「我が家の何個分だろう?」とつぶやいたら

 

主人に「うちを基準にするのはやめなさい」と言われました。

 

確かに(笑)基準が小さすぎる。

 

東京ドームさえ、いくつ入るんだろう。

 

お屋敷のすぐ近くにはティールームがあります。

ここは簡単なティールームです。

 

アフタヌーンティーの予約が取れなかった私たちは

ここでプチアフタヌーンセットを自分たちで作りました。

キューカンバーではなくハムサンドですが・・・。

クロテッドクリームとストロベリージャムが挟まっているスコーン。

 

塗る手間が省けてよいわと。

美味しかったですよ。

 

アフタヌーンティーは別の建物になるようです。

 

写真だけ撮ってきました。

日本から予約を早目に入れた方がよさそうです。

 

美しいお庭のお写真もご覧ください。

ジェンガや遊具が置いてあって、オシャレなんですよ。

イギリスのガーデンは紫やピンクが映えますね。

池もありました。

夏でも涼しい日が多いイギリスですが、この日は

とても暑かったです。

陽ざしが眩しかった♪

 

お屋敷の裏側にはシンボルツリーのような

大きな木が。

 

歴史を見守ってきたのでしょうね。

 

さて、電車の本数が少なそうだったので、

名残惜しかったのですが、早目に戻ることにしました。

 

お土産売り場でタクシーを余裕を持って呼んでもらったのですが、

 

時間になっても来ない・・・。

 

10分待っても来ない。

 

もう一度電話してもらって、やっと来たタクシー。

 

ウーバンサンズまで15分程の距離だったのですが、

10分で行ってもらい最後は走って列車に飛び乗るという

スリリングなことに。

 

次の列車は1時間半後でしたから

乗れてよかったです。

 

ちなみに帰りの列車は1両のみの列車でした

 

しかし、ウーバンアビーには

結構人がいました。

 

ほとんどが白人で日本人にはお目にかかりませんでしたが。

 

皆さん観光バスで来ているようでした。

 

ダウントンアビーの人気もあり、

注目されているのではと思ったのですが、

 

どんなツアーに入られて来ているのか

知りたいところです。

 

皆様、タクシーで行かれる場合には

本当に時間に余裕を持って行かれた方がよいと思います!

 

交通事情が許せばとても素敵なところなので

イギリスに行く機会がありましたら

是非ぜひ行ってみてください。

 

お勧めの観光スポットです。