イギリス紅茶の旅④

■ティーカップとお風呂の語源バースを訪ねて

世界遺産にもなっているこのバースのローマ浴場跡。

 

写真で見るとまるで入浴剤を入れたような

緑色のお風呂。

 

行ってみたいとずっと思っていました。

 

魅かれるのがソコですかという感じですが。

 

ウーバンアビーに行きたいとホテルのコンシェルジュに伝えた時

「バースの方がよっぽどいいよ」と言われたのも後押し。

 

そうよね、やっぱり行かなくちゃと。

 

ホテルから直結しているパディントン駅から

乗り換えなしで列車1本約1時間半で行かれます。

 

但し、オフタイムの9時半以降でないと料金が高くなるので

ご注意を。

 

これは紅茶の旅の前記事で記載しましたので

詳しくはこちらをご覧ください

 

さて、乗り換えなしのはずでしたが、

パディントンに列車が来るのが20分以上遅れました。

 

電光掲示板チェックは欠かせません。

何番線に乗るのかわからなくなります。

 

やっと乗り込み車窓の風景を楽しんでいたところ

アナウンスが入り、

「遅れを取り戻すためにバースには止まらないので

乗り換えてください」とのこと。

 

そんなことあるんだ・・・。

 

ということで、途中駅で乗り替えましたが

人がホームにあふれていて、

乗り切れるのか心配でしたが、

乗れましたし、座れました。

 

到着したバースの駅。

意気揚々と歩いていたら、どうもメインと反対側に降りたみたいです(^^;

 

親切な方が「この先はプライベートな住宅地なので

何もないよと教えてくれました」

 

その住宅地はこちら。

 

これも絵になるので、観光スポットとばかり思ってしまいました。

 

バースはローマ人がこの地にたどり着き

療養地にしたのが始まり。

 

日本でいう軽井沢のようなものかと感じました。

 

駅の表側には素敵なお店もたくさんありました。

やっぱりこっちが表側でした^^

こんな素敵なテーブルウエアーのお店もあって

インスタにあげたオウムの置物を買いました。

INDIA JANE

 

サイトがご覧いただけると思います。

お写真を見るだけでも幸せな気分になれますよ♪

 

街にはハンギングフラワーが飾ってあって

それがよく風景に溶け込んでいました。

 

 

紅茶の旅がテーマでしたので、

 

18世紀上流階級のお茶とダンス、カードの場所であったという

アッセンブリー・ルームズに行きました。

ここは入場料なしで入れます。

 

紅茶を切り口にバースを語れば

イギリス宮廷文化に紅茶を広め、紅茶好きだった

アン女王がこの地を2度訪れたことにより

浴場整備に勢いがついたとガイドブックに記されています。

(アン女王と紅茶については紅茶の旅②をご覧ください。)

 

ここで、貴婦人たちが紅茶を飲んでいたのだろうと

想像するのも楽しいです。

 

2階には服飾美術館があります。

 

覗きたかったのですが、ローマンバスと

時間があれば最近できたというスパにも入りたかったので

こちらはパス。

 

そして、ローマンバスには

古代ローマ人がいたのです♡

「写真を一緒に撮っていいですか?」と聞いたら

「もちろん。 マントの上に座って!」と言われ

満面の笑みのワタシ。

 

テルマエ・ロマエの世界!!夢心地♡

 

ちなみにこの写真は主人の撮影です(笑)

 

幸せなひと時でした^^

 

そして主人と古代ローマ人?との2ショット撮影をお願いしました。

 

「そういう趣味はないよ」的なことを言われて渋られましたが

請けてくれたので、

古代ローマ人はいい人なのだと思いました♪

 

私たちは変な夫婦かもしれません。

 

館内は日本語イヤホンを借りられます。

そこでやっと巡り合えた日本語でした~。

 

見どころ満載ですので、ゆっくり回れば1時間以上

かかります。

 

これだけお風呂やお風呂跡を見せられると

本当に入浴したくなります。

 

スパを目指しましたが、

途中また素敵なお店に引っかかり

結局スパでゆっくりとしている時間はなくなり諦めました。

残念。

 

スパの建物はこちら。

 

スパのマークだと思って撮影してきたこの写真。

「え~、日本のお風呂マークに似ているね」と

夫婦で盛り上がりましたが、

ロンドンにもあり、

金融機関のマークのようです。(不確かですが)

 

バースにあると尚更お風呂マークに見えます。

 

その後、パディントンに戻り、

閉館30分前にヴィクトリア&アルバートミュージアムに寄って

ティーカップの数々を堪能しました。

 

ハードスケジュールの紅茶の旅です。

 

美しいティーカップをご覧ください。

 

こちらは約500万点のコレクションを誇り、145の展示室で

絵画、彫刻のほか、家具、建築、服飾、装飾品などが

公開されています。

 

その礎を英国に広く紅茶文化を根付かせた

ヴィクトリア女王とその夫アルバート公が

作りました。

 

併設しているカフェも美しいとのこと。

是非行かれる方はお寄りください。

 

残念ながら私たちは滑り込めなかったのです。

 

充実した紅茶の旅。

 

紅茶はたくさん飲みましたが、

ゆっくりアフタヌーンティーをしている時間は取れませんでした。

 

また、有名どころほどかなり前からの予約が必要です。

 

優雅な時間をすごすことは日本でもできると信じ^^

紅茶の資料集めに走った紅茶の旅でした。

■ケンジントン宮殿とガーデンパーティー

 

森を抜けるとそこにあったのはケンジントン宮殿。

 

意外にこじんまりしていますが、

 

ダイアナ妃が住んでいたことでも有名、

 

そして現在はウイリアム王子とキャサリン妃がお住まいです。

入場料はありますが、撮影フリー、

 

展示物たくさんで

 

入場料を超えるものが得られます・・・と事前情報を得ていた通りでした。

 

入ると現在の城主ウイリアム王子、キャサリン妃のお写真と

ダイアナ妃。その美しさに目を奪われます。

 

他にもベーシックティーレッスン「紅茶の歴史」

にご参加くださった生徒様でしたら

「あ、見覚えがある!」と思ってくださるのでは。

メアリーとアン女王です。

 

アン女王はフォートナム&メイソンに繋がります。

その記事はこちらから

 

見学には4つのルートがあります。

 

1、The King's State Apartments

 

ジョージ王朝時代

 

ジョージ二世とキャロライン王妃の輝かしい宮廷生活。

 

豪華に修復されたステート・アパートメンツに、

当時の音楽、ファッション、芸術が活き活きと再現されています。

 

王の階段というフォトスポットで写真を撮りました。

威厳足りませんが(^^;

 

 

2、The Queen's State Apartments

 

スチュアート王朝1690年代

 

憩いの間としてメアリー二世のために建造されたアパートメンツ。

メアリー二世が好んだシノワズリー。

そしてベッド。

パンフレットの説明は

この隣の部屋でメアリーが息を引き取ったとあります。

 

ということは、このベッドではなかったのでしょうか?

メアリ女王は1694年12月28日にこの隣の間で死去しました。

皆に愛されたこの女王は、その1週間前に天然痘にかかり、

身辺を整理していたといいます。

 

打ちひしがれた夫は、医師たちの意見を無視して、同じ部屋の

簡易ベッドで眠りました。女王は享年わずか32歳でした。

(マップ&インフォメーションより)

 

 

 

3、Victoria Revealed

 

ヴィクトリア女王 1690年代

 

王座にありながら、妻であり母であったヴィクトリア女王が

少女時代を過ごした部屋。

 

ヴィクトリア女王のドレスも飾られていました。

 

結婚式に白いドレスを着たことから

ウエディングドレスが始まったと言われています。

 

女王と子供たちの肖像画もたくさんありました。

4、Modern Royals

 

ウインザー王朝 1900年

 

ダイアナ妃のドレスの展示も多数。

長身だったことがわかります。

 

他にもたくさんお写真を撮ってきたのですが、

載せきれません~。

 

そして、お庭でガーデンパーティーが開かれていました。

子供たちがゲームをやって遊んでいましたが、

まるで中世にタイムスリップしたみたい。

こんなディスプレイもあり、

キュウリと生姜のシャーベットを食べました。

意外な組み合わせですが、

さっぱりとしていて美味しかったです。

お庭を進むとオランジェリーが。

これは温室の跡地なんですよ。

 

紅茶好きなアン女王が作らせた

オレンジの温室。

 

なんて広い温室なんでしょうか。

 

寒いイギリスではオレンジは温室がないと育ちませんでした。

なので、とても高級品だったんですよ。

キュウリも同様なんです。

 

こちらでアフタヌーンティーを楽しむことができます。

パラソルの下でも皆様アフタヌーンティーを楽しんでいました。

 

中はこんな素敵な空間。

もちろん、混んでいて30分~1時間程待ちます。

ケンジントン宮殿に着いたら、まず予約を入れておくことを

お勧めいたします。

 

私たちは帰国の飛行機が間に合わなくなるので

ここでのアフタヌーンティーも断念。

 

併設されていたティーショップで

紙コップの紅茶を飲みました( ;∀;)

 

鳩がやってきて怖かったので、

すぐに退散することができ、よかったです。

 

 

たくさん巡った紅茶の旅。

 

しかし充実のあまり、アフタヌーンティーを楽しむことは

できませんでした。

 

それでも、紙コップの紅茶でもなんでも

均一して美味しく

紅茶の国であることを感じました。

■エピローグ

イギリス紅茶の旅のレポートはこれでおしまいになります。

私なりの旅の感想を綴っておきたかったので、少々長くなりました。

 

6泊8日の紅茶の旅。

 

イギリスは曇りがちの日が多いようですが、

私が訪れた時には

太陽が燦々と照っていて

1週間ずれて旅をしていたら

イギリスのイメージが変わったでしょうと在住の方に言われました。

 

ラッキーでした。

 

久しぶりにイギリスを訪れ、

以前と変わったと思ったのはお料理のおいしさ。

 

それは、特にロンドンに移民が多くなり

それゆえに世界のお料理も入ってきて

味がよくなったそうです。

 

コーヒー文化もスタバとともに根付いてきたようです。

 

また、外国人に対して気さくになったとも聞きました。

 

確かに昔は

イギリス紳士はなんだか厳格で怖かった思い出があります。

 

それは私が東洋人でしかも20代だったのもあるかもしれないけれど、

時代とともに変わっていくのだと感じました。

 

だからもうすでに行ったから・・・と

再訪しないのは間違いですね。

 

そしていわゆる観光名所をおさえたら

 

好きなテーマで回るのも楽しいです。

 

それが私にとって今回「紅茶」でした。

 

アフタヌーンティーをゆっくり楽しむ間もなく

走りまわりましたが、

アフタヌーンティー以上のものを得られた気がします。

 

旅が好き。

 

日本に生まれ育ち、

「おもてなし」も「細やかな心配り」も

日本人ならではのものだと思うけれど

 

私はついつい小さいことにこだわりすぎて

全体が見えなくなることがあります。

 

海外に行くと、あらゆる面でおおらかなので

「そうでした、そうでした」とリセットできます。

 

ウーバンアビーで買ったメモ用紙。

 

8月中にお会いする人限定でお土産に買ったのですが、

(皆様にお渡しできなくてごめんなさい)

 

薄い茶色の袋にクシャクシャに入れられてしまいました。

 

「あ~」と心の中で叫びましたが

いや、これがスタンダードなのだと次の瞬間思いました。

 

もちろん自分でラッピングの文化なのでしょうけれど。

 

リセットできた出来事のひとつ^^

 

世界は広い。

 

きっとまた素敵なことが待っているような気がして

次の旅を模索しています。

 

そして、この魅力ある国イギリスに

また近いうちに再訪できたらと願っています。

 

私の拙い文章におつきあいくださりありがとうございました。

 

この旅の記事を見て

「イギリスに行きたい!」と思ってくださったら

嬉しいです。

 

皆様の旅に少しでもお役に立てますように。

 

そして自分自身で見て、聞いて、触れてきた紅茶の文化を

ティーレッスンで皆様に伝えていきたいと思います。

 

旅の記事におつきあいくださりありがとうございました。