私は冬の寒さがどうしても好きになれない。
防寒の為に厚着をしたり、コートを着るとまるで鎧を着たように重く
肩がこる。
3か月が並んでいるカレンダーで、一番嫌な並びは
「12月、1月、2月」だ。
そう、まさに今。
そして寒さがやってきた。
一方、好きな並びは
「6月、7月、8月」
夏が好き。
9月になると夏の終わりを感じ寂しくなるので、
6,7,8月の並びがベスト。
ある時思いついたのは、冬を短く感じるために
夏を追いかけて南半球に旅行に行けばいいのだと。
それは私にとってグッドアイディアだった。
飛行機を降り、夏の現地に着くとTシャツに着替える。
毛細血管が拡張していく気がして、なんともいえない幸福感に包まれた。
日焼けに気を付けていたのに、夏を追いかけると日に焼けるようで
ファンデーションの色が白浮きし、友人から「焼けたね」と言われた。
それだけが、デメリットだった。
が、コロナ禍になり
がっつり冬を体験することになる。
昨年は携帯に残っている写真のアルバムから、南国で笑顔を振りまいている自分を見て
悲しくなっていた。
自分の笑顔で悲しむとは思ってもいなかった。
そして今年は、それが夢だったようにさえ思える。
慣れとは恐ろしい。
次回、南国に海外旅行する際には飛行機の中で敬意を払い正座してしまいそうだ。
とりあえずこの冬を乗り越えたら、日本の春、そして夏が待っている。
寒さに負けず、頑張ろう。